メディアを使って情報発信をしていく場合、最初の段階でいわゆるペルソナを設定しておくことがとても重要です。
なぜなら、ペルソナの設定がきちんとできてないと、せっかく時間や労力をかけて記事を作ったところで、
- 誰にも響かない
- 誰にも見てもらえない
といったことが起こって、すべてが無に帰すという事態に陥りかねないからです。
そこで今回は、ペルソナの意義とその設定の正しいやり方、そして稼げる情報発信者になるための奥の手を解説してみようと思います。
ペルソナの意味と重要性
まず、ペルソナの定義について触れておこうと思います。
あなたが発信するメディアにとって、最も理想的な架空の読者像のこと。
ビジネスとして、メディアを使って情報発信をしていく場合には自分の書きたい文章をただ書き殴るのではなく、理想の読者像を思い描き、その人に語り掛けるように書いていくということが本当に重要になってきます。
なぜなら、きちんとペルソナを設定しておかないと「誰に話を聞いてもらいたいのか?」ということがブレブレになってしまって、結果として誰にも響かず、誰にも見てもらえない文章をただただ垂れ流すことになるからです。
せっかく時間をかけて文章を作り上げたのに誰も見てくれてなかったとしたら、やっぱり寂しいしモチベーションも下がります。
それにそもそも、読者さんから何の反応も得られない発信者が稼げるはずがないんですね。
なので、気の向くままに記事を書き始めるのではなく、まずペルソナをきちんと決めるということが非常に大切になってくるわけです。
ペルソナの基本的な決め方
ペルソナはよく「ターゲット」と比較されがちです。
確かに、「理想とする受け手を考える」という意味では似ているかもしれません。
ただ、ターゲットで盛り込む要素というのはせいぜい、
- 年齢層
- 性別
- 趣味
といった程度なんですね。
ところが、ペルソナでは下記のように、より細かく、よりリアルに理想とする受け手をイメージしていくことになります。
-
【基本情報】
- 名前は?
- 年齢は?
- 性別は?
- 出身地は?
- 居住地は?
- 血液型は?
- 星座や干支は?
- 身長と体重は?
- ビジュアルイメージ(容姿・体格)は?
- 職業は?(会社員or主婦or学生など)
- 会社員なら役職は?
- 学生なら何年生?
- 月収はいくらで年収はいくら?
- 休日は何曜日?
- 学歴は?
- これまでの職歴は?
- 起床時間は何時?
- 就寝時間は何時?
- 通勤時間と勤務時間は?
- 平均睡眠時間は何時間?
- 1日のネット利用は何時間?
- 休日の過ごし方は?
- 住まいの形態は?
- 誰と暮らしてる?(実家or1人暮らしor恋人or配偶者)
- 外食派?自炊派?
- どんな性格?
- 価値観は?
- 宗教観は?
- 政治観は?
- 恋人の有無は?
- 独身?既婚?
- 子供の有無は?
- 兄弟の有無は?
- 家族構成は?
- 趣味は?
- 興味のあるスポーツは?
- 興味のある音楽は?
- 時間を忘れて没頭できることは?
- チャレンジしていることは?
- 好きな雑誌やメディアは?
- インドア派?アウトドア派?
- インターネットの1日あたりの利用時間は?
- 所持しているデバイス(端末)は?
- 現在抱えている悩みは?(10個程度)
- どうしてその悩みを抱えることになったの?
- 仕事関連でストレスに感じていることは?
- ストレス発散のためにやっていることは?
- 今後どんなライフスタイルを送っていきたい?
【職業関連】
【ライフスタイル】
【性格や思想】
【人間関係】
【趣味や興味】
【現在の悩みとなりたい自分】
こういった要素を元にペルソナをできるだけ具現化して、その人に興味を持って読んでくれるような文章を強く意識して書いていくわけですね。
たとえば、
- 会社の拘束時間が1日12時間もあるのに年収200万円台…人生に不満だらけの会社員
- 1日8時間勤務で残業ゼロで帰宅できるけど年収は700万円台とまあまあ…でも、やりがいを一切感じられない会社員
という2人の会社員がいたとします(敢えてシンプルな条件にしています)。
AさんとBさんでは、同じ文章でもフックとなる部分が異なり、響く言葉も当然変わってくることになります。
Aさんなら時間や経済面での自由にフォーカスした内容の方が響くだろうし、一方でBさんなら、時間や経済的な話よりも、やりがいや生きがいにフォーカスした内容の方が響きやすいことは容易に想像ができます。
そのため、上記で挙げた数々の要素を元にイメージすることが、ペルソナをより具体化して響く内容をお伝えするための鍵を握っているんですね。
もちろん、ここで挙げた要素以外にも思いついたものがあれば、柔軟に取り入れてさらに細かく設定してみてください。
設定が具体的であればあるほど、細かくあるいは深くなればなるほど、それだけペルソナの感情に訴えるような文章が書けるようになりますよ。
ペルソナ設定の奥の手
ペルソナというのは細かく設定する必要がある分、そのプロセスで悩んでしまう人も少なくないんですね。
ペルソナの設定で悩みすぎて情報発信自体を挫折してしまうのでは本末転倒なので、ペルソナ設定の「奥の手」をお伝えしておこうと思います。
ペルソナ設定で悩んだときは、以前のあなた自身をペルソナにするという方法をぜひ試してみて下さい。
ここで言う「以前」というのは、数ヶ月前でも1年前でも数年前でもいいです。
重要なのは、記事で伝えたい内容がまだ実践できなかったり、考えることのできなかった頃の自分をペルソナに設定するということです。
あなたが辿ってきた人生ですから、あなたの過去のことはあなた自身が一番よく覚えているはずです。
なので、以前のあなた自身をペルソナに設定して、過去に悩んでいたときの自分に対して語り掛けるような言葉で文章を作成してみるわけです。
そしたらその言葉って、過去のあなたと同じ悩みを抱いてる人には確実に響くと思いませんか?
過去のあなたと同じ悩みを現時点で抱えている人というのは、世の中に必ずいます。
なので、悩んでいたときの自分が考えていたことは何だったのか?ということをまずは思い出してみて、そこから文章を作って行くと同じ悩みを抱いている人には間違いなく響くことになりますよ。
まとめ
というわけで今回は、ペルソナ設定の正しいやり方について解説させていただきました。
情報発信ビジネスは文章で勝負するビジネスですので、当然、読者さん(受け手)のことをイメージするスキルは必須になります。
ただ、いきなり受け手のことを考えるといっても簡単なことではありません。
なので、今回お伝えしたペルソナの要素をまずは箇条書きにして書き出してみてください。
また、過去の自分自身をペルソナに設定することも非常に有効な方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
慣れないうちはなかなか骨が折れるかもしれませんが、過去の自分を元にイメージしてみると意外とスムーズに設定できるようになりますよ。
自由と自分らしいライフスタイルの描き方
