メルマガは文字ベースのメディアなので、ブログのようにデザインを気にしたりする必要はないんですが、ある程度決まった「型」のようなものがあります。
また、内容についても基本的に自由とはいえ、読者さん目線を無視したゴチャゴチャした記事を書いても収益化は難しくなるばかりです。
そこで今回は、読者さんの反応を確実にアップさせるメルマガの構成と書き方について解説していこうと思います。
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成功するメルマガの特徴
あなたもそうだと思いますが、僕の元には毎日膨大な数のメルマガが届いています。
でも、そのほとんどは開封することなくメールフォルダの中に埋もれてます。
以前は、送信者名で削除するかどうかを判断したり、少し中身を覗いてから削除したりしていたんです。
ところが、Gmailをメインのメールソフトに使うようになってからは、重要性の低いメールは勝手にフォルダ分けされるように設定しているので、もはや目に留まることすらなくなったんですね。
これは僕に限った話ではなく、メルマガの置かれた環境は大なり小なり誰もが似たような状況なわけです。
で、要するに何が言いたいかっていうと、読者さんにきちんとメルマガを開封してもらって内容をジックリと読んでもらうのって、意外と大変だよねってことです。
とはいえ、そんな状況の中でもちゃんとメルマガを読んでもらえなければ、当たり前ですが稼ぐことが難しくなるのは言うまでもありません。
ただし、誤解のないようにお伝えしておくと、みんなが「メルマガを読まなくなった」というわけではないんです。
むしろ今は、自分にとって本当に必要なメルマガ「だけ」を読む人が増えてきましたね。
つまり、相手に必要だと思ってもらえれば、メルマガは依然として読者さんの身近にあるメディアでことには変わりないわけです。
メルマガの理想形は、「一見するとメルマガなのか分からず、読み進めているうちにようやくメルマガだということが分かる」というメールを届けることであり、メルマガでビジネスを行う僕らは当然、ここを目指さねばならないわけです。
じゃあ、そんなメルマガにするためには、どうしたらいいのか?
これにはいくつかのポイントがあるので、お伝えしていこうと思います。
メルマガの基本構成
メルマガの構成は下記が基本となります。
まずはこの構成を押さえておきましょう。
❶ 件名(タイトル) |
❷ 送信者名 |
❸ 本文 |
❹ まとめ |
❺ 追伸または編集後記 |
❻ フッター |
で、この構成を前提とした上で、読者さんの反応をいかに高めていくのかのポイントを解説していこうと思います。
メルマガの具体的な書き方
❶ 件名(タイトル)
メルマガの構成要素の中で1番最初に読者さんの目に飛び込むことになるのが、「件名(タイトル)」です。
まず件名で魅力を感じてもらえなければ、どれだけ素敵なプレゼントを用意していても、あるいは本文が有益な内容であっても、開封されることなく削除されて終わりです。
メルマガは中身を見てもらって初めて価値が生まれるメディアですので、まずは開封してもらわないことには何も始まらないわけです。
正直、メルマガが開封されるかどうかは件名で決まりますので、件名には考え付く限りの工夫を凝らす必要があるんですね。
というわけで、件名の開封率を高めるコツをいくつか紹介しておきますので、ぜひ参考にされてください。
件名の中に読者さんの名前を入れる
メルマガ登録の際、メールアドレスの他に名前も一緒に登録されていれば、メルマガの中に読者さんの名前を差し込むことができます。
この機能を件名でも使うことで、開封率を高める効果があります。
というのも、誰しも自分の名前が見えたら無意識に目が行くからです。
例えば、
- アフィリエイトを徹底解説します!
と書くよりも、
- 鈴木さん、アフィリエイトを徹底解説します!
と書いた方が遥かに読者さんの興味を引くことができます。
このように、自分の名前というのは読者さんにとっても最も身近なワードなので、メルマガの件名の中に読者さんの名前を入れておくというのは、とても効果的な方法なんですね。
とにかくシンプルにする
メルマガの件名は、とにかくシンプルにすることで開封率をアップできる場合があります。
例えば、
- 過去最高売上達成
- 長く稼ぐ方法
- 鎖国のススメ
みたいな感じで一言二言の件名だと、逆に興味を持ってもらえることもあるわけです。
ただし、単語が少ない分、それだけセンスも要求されますので、日ごろからパワーを持った言葉を研究しておくとベターですね。
世間で話題のワードを添える
世間で話題となっているワードを件名に入れておくことも、有効な方法です。
例えば、
- 芸人の●●さんが結婚しましたね
- 俳優の●●さんが逮捕されましたね
- 映画の●●を見てきました
みたいな感じで、そのときの世間での話題やニュースあるいはトレンドとなっているワードを意図的に含めることで、読者さんの興味を引けるようになります。
ただし、この方法はリアルタイムのメルマガでしか効果を発揮できず、ステップメールのような配信方法ではNGなので気を付けてくださいね。
【】と非日常ワードを効果的に使う
メルマガの件名に非日常性を感じさせる単語を入れることも、読者さんの目を引いて開封率を高める効果があります。
具体的には、「すみつきかっこ(【】)」と緊急性や重要性を高めるワードを組み合わせるやり方が多いですね。
例えば、
- 【超重要】遂に始まります
- 【号外】1年で○○円稼いだ方法
- 【終了間近】今日で公開が終わります
- 【3日間限定】極秘ノウハウをプレゼント!
- 【最新】あなただけに特別なご案内
- 【緊急】たった2日間だけ公開します
- 【過去最大】コミュニティメンバーを募集します
- 【本日終了】もう二度と手に入れることはできません
- 【超有料級】メルマガで稼ぐオンライン講座
- 【残り●日】先行受付開始します
といった感じです。
件名で「いつもとは違う感」を演出することで、普段あまり開封しない読者層の開封率も高めることができるんですね。
ただ、非日常性を重視する分、あまり頻繁に使うと効果が薄れてしまうことには注意が必要です。
また、件名の本来の役割は「何に関するメールなのか?」を示すことなので、一体何についてのメールなのかが分からないようだと、開封率を下げることにつながることも覚えておきましょう。
❷ 送信者名
意外と盲点となるのが、「送信者名」です。
送信者名も件名と同様、読者さんの目に入りやすい要素なので、きちんと配慮しておく必要があります。
送信者名はメルマガ配信スタンドで自由に設定することができます。
おススメなのは、「すみつきかっこ(【】)」と個人名を組み合わせる方法です。
例えば、
- 【AW】風早ノヴ
- 【転売塾】山田
- 【NBA】佐藤
みたいな感じで、メルマガのメインテーマやメルマガ名などを端的に表したワードと個人名を足し合わせます。
「すみつきかっこ(【】)」の部分はマストではないものの、複数のメルマガを発行している場合は、どのメルマガのメールなのか読者さんを混乱させないために必要となる場合もあります。
その際は、例のようにシンプルで端的な表現にしておくとベターです。
一方で、個人名の部分は必ず入れておくようにしてください。
ちなみに「個人名」というのが重要で、法人経営者や法人設立予定で会社名を出したかったとしても、メルマガの送信者名は必ず個人名で送り続けるということは覚えておいてほしいなと思います。
というのも、スムーズに肩の力を抜いてメルマガの文章を読んでもらうためには、あくまでも個人から個人への手紙のようなスタイルを意識しておく必要があるからです。
法人から個人だと、業務的・営利的なイメージが強まってしまい、「お手紙感」がどうしても薄れて開封率を下げてしまうんですね。
企業から届いた郵便物はスルーしても、個人名で届いた郵便物は必ず開封するように、メルマガでも同じことが言えるわけです。
メルマガで最も意識すべきことは、メルマガ感や広告っぽさをできるだけ消すことです。
あなたに向けた手紙だと思ってもらうこと。
これが、読者さんにスムーズにメールを読み進めてもらうためのコツなんですね。
❸ 本文
本文の書き方は特にルールなどはなく、あなたの言葉で自由に表現していく部分ではあるものの、意識しておくべきポイントがいくつかありますのでお伝えしておきますね。
冒頭部分
従来のメルマガでは、ド派手に装飾したヘッダーや広告文を冒頭で載せたりするのが一般的だったんですが、今はそういった書き方は読者さんに嫌がられてしまいます。
例えば、こんな感じのやつですね(NGってことです)。
======================
【○○通信vol.010 】 ブログの作り方
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□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
【○○通信vol.010 】 ブログの作り方
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
本文の途中で見出し的に使うのは全然アリなんですが、ヘッダーとして冒頭部分に使うのは古臭さも感じさせてしまいますのでおススメできません。
なので、冒頭部分ではシンプルに、
- こんにちは、風早です。
みたいな感じにしたり、読者さんの名前が分かるなら、
- ○○さん
こんにちは、風早です。
みたいな感じで、読者さんの名前を入れておくと個人宛の手紙感を高めることができます。
1メール1メッセージを鉄則にする
「1メール1メッセージ」とは、1通のメールで本当に伝えるべきメッセージ(着地点)は1つに絞るということです。
たくさんのことを伝えたい気持ちは分かりますが1通のメールの中で、あれやこれやとテーマを複数ぶち込んでしまうと、
と読者さんを惑わせることになります。
そのため、1通のメールの中で最もお伝えしたかったことを1つのメッセージに絞り込んで、そのメッセージに着地するための文章を意識されてください。
つまり、文章を書き始める前にゴールを先に決めておくってことです。
これを意識されるだけでも、かなりまとまり感のある文章を書けるようになりますよ。
読者さんの名前を積極的に入れる
これはメールアドレス登録の際に、名前も一緒に登録されていないと使えない方法ではあるんですが、件名でも冒頭でもあるいは本文自体でも、読者さんの名前を挿入することを意識されてください。
もちろん、あまりに多用するとそれはそれで「くどい」と思われる恐れがあるので気を付ける必要はありますが、メルマガで最も大切な「個人宛の手紙感」を表現するにはかなり効果的な方法です。
本文の内容は件名と一致させる
開封率を高めようと件名を刺激的でインパクトのあるものにするのは良いんですが、本文の内容とあまりに無関係にするのは絶対にNGです。
件名でメルマガの開封率そのものは一時的にアップするかもしれませんが、内容との剥離がひどいと読者さんは騙されたという気持ちを強めてしまい、その後のメールを読んでもらえなくなったり解除されることになりかねません。
なので、件名は工夫を凝らしつつも、必ず本文の内容と一致させるようにしてください。
文字数
たまに、
どれくらいにしておけば良いですか?
といったご質問をいただくことがあるんですが、メルマガでは特に文字数のことを気にする必要はないというのが僕の考えです。
というのも、大切なことは、
- 有益であるか?
- 面白いか?
ということなので、これらを満たしているなら文字数は少なかろうが多かろうが、どちらでも良いからです。
ただ、きちんと理由を説明しながら記事を書くのであれば、自然とある程度の文字数にはなるかと思います。
とはいえ、文字数によってメルマガの良し悪しが決まるものではないということは覚えておいてほしいなと思います。
改行
メルマガにおける改行は、個人的にかなり試行錯誤してきた部分ですね。
というのも、読者さんはPCでメルマガを見る方もいれば、タブレットやスマホで見る方もいて、どのデバイスに焦点を合わせるかによって改行方法が変わってくるからなんですね。
まず大前提として、改行は必ず入れて下さい。
ブログ記事も同じですが誰かに文章を見てもらうのに、改行もなく文字がびっちりと詰まった文章は読む気を削ぎますし、何より読者さんに対して不親切です。
文章でビジネスしていく以上、読み手の気持ちや文章の読みやすさを強く意識して、サクサクと読めるように工夫しておくのは必須です。
ちなみに僕の場合だと、メルマガの文章を作るときは具体的に次の4つの書き方をマイルールにしています。
- 1行あたりの文字数は19文字までにしてそれ以上は改行する
- 1つの文章のまとまりは3行以内にする
- 文章のまとまり毎に2行程度の行間を取る
- 大きく話題を変えるときは5行程度の行間を取る
1つ目の「文字数は19文字まで」としているのは、スマホで見たときでも見やすく表示させるためです。
色々と試してみた結果、1行あたりの文字数が「19~20文字」ならスマホのどのメールソフトで見たとしても綺麗に表示されることが分かったので、僕は19文字で改行するようにしています。
ただ、アナログだと改行が大変なので、僕の場合は「TeraPad」というフリーソフトを使って文章を自動改行させています。
自動改行で使う「TeraPad」の詳しい設定方法は下記のページを参考にされてください。

上記のルールを加味して作った文章例がこちらですね。
僕は今、
愛知県の西部に位置する名古屋駅から、
車で15分ほどのところで暮らしています。
自宅は会社員時代に購入した
一戸建て住宅。
車が好きなので、無理をして、
ビルトインガレージを作ったのが
ちょっとしたこだわりです。
寝室の隣の部屋を仕事場にしてるので、
通勤時間はたったの3秒!
満員電車に揺られて片道1時間半かけて
通勤していた会社員のときと比べると、
本当にストレスフリーで気が楽です。
改行のルールに明確な正解というものはありませんので、様々なメルマガの書き方を参考にしながら、あなたが最も読みやすい・腑に落ちると感じたメルマガの改行の使い方を真似てみるのもおススメですよ。
リンクの数
メルマガ内にはURLのリンクを貼ることができますので、読者さんに画像を使って表現したり、ブログや他のサイトのページを見せたいときにはリンクを貼りつけておくのがおススメです。
ただし、あまりにリンクの数が多いと読者さんは面倒くさくなってクリックしてくれなくなってしまいますので、1つのメルマガの本文の中でリンクの数は1つか2つにしておきましょう。
誤字・脱字のチェック
実際にメルマガを配信する前に、誤字や脱字がないか、リンク切れやリンク間違いがないかを必ず一度はチェックしておきましょう。
ブログであれば、そういった間違いに気づいたときに直すことができますが、メルマガは一度配信してしまうと後で間違いに気づいても修正できないので特に注意が必要です。
そのため、メルマガを配信するときはブログ以上に細心の注意を払ってくださいね。
言葉遣い
メルマガの文章の言葉遣いは、いわゆる「ですます調」が基本です。
たまにフランクさを演出しようと、敬語を一切使わずに「タメ口」で文章を書いている人もいますが、個人的には後々しんどくなってくるのであまりおススメできないですね。
「タメ口」が悪いとは言いませんが、途中でしんどくなって口調を変えるくらいなら、最初から「ですます調」で行くのが無難でしょう。
もちろん、キャラクターデザインの結果、タメ口がコンセプトと合っているなら問題ありません。
❹ まとめ
このパートは必須ではないんですが本文が長くなったときは、「まとめ」として内容を簡単におさらいしておくと読者さんの理解を助けることができます。
また 本文の最後の部分では読者さんに必ず質問や意見を促す文章を入れておきましょう。
読者さんからの反応やアクションをもらえればもらえるほど、あなたの信用を高める機会を増やすことができて、結果的に収益アップへとつなげることができます。
❺ 追伸または編集後記
メルマガ本文の後に、追伸または編集後記を入れることもおススメです。
ここでは、メルマガの本文とはまた異なった自由な文章を入れておきます。
例えば、あなたの個人的な考えとかプライベートな内容ですね。
追伸として書く場合は、本文の念押しとか再確認を入れておくとベターです。
で、なぜ追伸または編集後記をメルマガ本文とは別に設けるかというと、読者さんとの心理的な距離を縮めるためなんですね。
平たい言い方をすれば、読者さんにファンになってもらうためです。
というのも、メルマガ本文ではできるだけ読者さんに役立つ情報やノウハウにフォーカスする必要があります。
ただ、いくら役立つ情報を提供したからと言って、ファンになってくれるかと言えばまた別なんですね。
学生のときに買った参考書の内容は大いに役立ったはずですが、その作者のファンになった人なんていなかったはずです。
つまり、読者さんに自分のことを信用してもらいファンになってもらうためには、少なからず自分のことを知ってもらう必要があるわけです。
その役割を担ってくれるのが、追伸または編集後記というパートなんですね。
なので、本文では役立つ情報にフォーカスし、追伸や編集後記ではプライベートな情報を書いて読者さんにあなた自身のことをアピールしていきましょう。
追伸や編集後記の内容に共感してメールをくれる読者さんも意外と多かったりしますので、ぜひあなた自身が楽しむ場として活用してみてくださいね。
❻ フッター
フッターとはメルマガ最下部のことです。
この部分では、あなたの他のメディアなどの情報を簡単にまとめておきましょう。
フッターに記載しておくのは例えば、
- あなたのブログURL
- あなたのSNS
- あなたの無料レポートバックナンバーページ
- あなたのプロフィールページ
- お問い合わせフォームURL
- あなたの発行者情報
- メールアドレスの変更URLと配信解除URL
などですね。
特に、特定電子メール法に基づく氏名・住所の開示ページ(発行者情報ページ)や配信解除用のURLの記載は忘れないようにしてください。
これらを記載しておかないと、最悪の場合、罰則を受ける恐れがありますので必ず記載しておきましょう。
あと、配信解除用URLでよくあるのが、ワンクリックで解除できるタイプです。
これは読者さんからしたら楽で良いのかもしれませんが、セキュリティソフトの中にはURLの安全性を確かめるために、勝手に解除URLをクリックしてしまうものがあり、それをされちゃうと読者さんの登録自体も解除されてしまうんですね。
そういった事態を避けるためにも、多少手間がかかったとしても、読者さんの手でメールアドレスを入力して解除する形式にしておくことをおススメします。
まとめ
というわけで今回は、読者さんの反応を確実にアップさせるメルマガの構成と書き方について解説させていただきました。
メルマガは文字がベースのメディアですが、意外と気を付けるべきポイントがたくさんあるため、今回の内容を何度もおさらいしてあなただけのテンプレートを作っておくようにしてください。
繰り返しになりますが、メルマガは読者さんとの信用を構築していくメディアであり、個人宛の手紙を意識することが最も重要です。
なので、あなたの主観的な文字配列ではなく、読者さんの立場に立った読みやすく分かりやすい文章を心掛けてくださいね。
自由と自分らしいライフスタイルの描き方
